社内で話題になった「物理コンテナ本」を読んだ感想
この前夏休みが始まったばかりなのに、明日から学校が始まるというニュースを見かけて 今頃、宿題が終わらなくて泣きながらやっている人もいるんだろうな。思いながら、ふと夏休み前に課題図書として購入してもらった「コンテナ物語」の読書感想文的なものを書いてないことを思い出して僕も慌てて泣きそうになりながら取りかかり始めました。
読むきっかけ
社内Slackで流れていた物理コンテナ本。「コンテナ」と言うキーワードについ反応して「お?」と思ったのですが、その時にはあまり響かずに何となくスルーしていました。
そこまで時間が経たないうちにTwitterで別の方が話題に上げているのを見かけて、「やっぱり読んでみようかな」と思い始めました。 気になり始めると知らないことを知らない状態にしているのはどうも落ち着かない性格で、ソワソワし始めたので夏休み前に会社に購入申請をして夏休みの私的課題図書として購入してもらいました。
真のグローバル化の立役者は、コンピュータでもなく、ウェブでもなく、「コンテナ」。
— 安達裕哉(Books&Apps) (@Books_Apps) 2022年8月2日
情報だけのやりとりで済んでしまう世界は金融とメディアだけであり、生きている人々は「モノ」のやりとりを求める。
それは、コンテナの導入なくしては有り得なかった。 pic.twitter.com/sgVvzqMKzJ
どんな内容?
海運業を中心とした物流の世界で混載貨物が主流だった時代から新しい仕組みのコンテナ貨物に切り替わって世界のスタンダードになっていくまでの話です。
当時の海運は船の貨物スペースに数トンのワイヤーやカゴに入ったオレンジ、麻袋が隙間なく詰め込まれていました。それを筋骨隆々な男衆が1つ1つ手作業で袋を破ったりしないように積荷を降ろして、パレットに積み、倉庫でそのパレットから下ろす作業を繰り返していました。
当時の港は、年々増える輸送需要に対していかにキャパを増やすか、停泊時間にかかる使用料を安く済ませるかが課題でした。しかし、重労働な仕事は誰もが出来るわけではなく、小手先の改善では到底達成できません。
そこで考えられたのが箱の概念である、コンテナです。事前に荷物を積めることができ、クレーンで船に積み下ろしができる仕組みです。しかし、コンテナを導入しようとした際に、職を失うと思った労働者たちによるストライキが発生して、想定通りに進まなくなりました。
その後、麻袋の個数を減らすために1個当たりのサイズ変更するなど小さな改善が加えられました。その結果、体力が物言う仕事になり、労働者から自動化を求める声が大きくなりました。
それを機に、一部港にコンテナが導入され、徐々に対応できる港やトラックが増えていき、戦争や国内の法整備、世界的な標準化などが追い風となり徐々に普及していきました。 (最後はざっくりしてしまいすみません。)
感想
新しい仕組みに変えようとすると、利害は様々なので反対する人は必ず出てくる。そんな人でも都合がいいようにある時には全く逆のことを言い出すもの。 将来的にいい状態になるという確信があるのであれば、進められるところで準備を着実に進めてくるべき日に備えることは大切だと思った。 変化せざる追えないタイミング突然やってくる、一朝一夕になんとかなるものではないこともある。